ユーザー車検体験記(軽自動車編)

1 はじめに
 妻の軽自動車が、2004年9月で2回目(5年目)の車検になる。
1回目(3年目)の車検はホンダの販売店でやったが、今回は暇もあり、妻もユーザー車検にチャレンジするつもりだというので、ユーザー車検で通すことにする。
 ユーザーは妻なので、私は横からアドバイスするだけということにした。
法律上のこともあるが、実際に自分の車の状態を自分で確認してもらわないと、単に車検が安く上がるというだけではちょっと怖いので…
   妻の車
 HONDAのLIFE、0.66Lの軽自動車。
 初年度登録は1999・9(H11・9)で、走行距離は46,000Kmほど。
             

2 事前準備
 8/21・22の土日で、点検を済ませる。
 タイヤの外し方から始まり、ディスクパッドの残りの厚さ、ドラムを外してのシューの残りの厚み、オイル漏れの有無等を一緒に点検する。
 また、ボンネットを開けてオイル漏れ、バッテリー、プラグ等電気関係、ブレーキフルードの量・漏れ…等々を一緒に点検。
 下回りは、地上高が低いので、タイヤの下に厚みのある木を敷いて横からのぞき込んで、マフラー等々も同様に一緒に点検する。
 特に問題はなく、エンジンオイル、エアフィルター、ワイパーブレードを交換して終了。
 これならOKと判断し、軽自動車検査協会(名古屋市天白区八事)のテレフォンサービスで8/30に継続検査の予約を取る。

 8/26他の用事で、たまたま検査場近くへ行ったので場所の確認も含めて、私が検査用紙一式を買う。

 8/28・29は旅行だったので、最後検査当日の8/30の早朝から、下回りの洗車、タイヤの空気圧調整、ホイールナットの増し締めをやって完了。

3 当日 8/30(月)
 台風が九州に上陸し、影響で時折雨交じりの強風。
息子が小学校の図書館へ、委員の仕事で出掛けるので、それを見送って10時過ぎに出発。
 11時前に、到着し、まずは検査場入り口隣にあるテスター屋へ。
 初めての経験に、妻は戸惑っていたが、親切にテスター屋さんがやってくれて、数分で終了。次は検査場へ。

 検査場で、重量税、検査料等の印紙を買い、用紙の見本を見ながら妻が用紙を記入し、受付へ。
 予約番号を確認したら、二つあるラインの右側に並ぶように指示された。

 実際の検査
 (1)外観検査
   検査コースの手前で、検査官の目視による検査
   ボンネットを開けて、エンジンに刻印してある形式の確認。
    ↓
   ライト類の確認。ヘッド、スモール、ウインカー、ブレーキ、バック、とすべてのライト・灯火の確認。
    ↓
   ホーンを鳴らせて音がするかの確認
    ↓
   ウォッシャー液を出して、ワイパーの拭き取り状態の確認
   ※シートの数や、シートベルト、発煙筒等は検査官が車内を覗いてさりげなく確認しているようで、わざわざ出して見せろとは言われない。

 (2)自動機器による検査
    いよいよコースに入っての検査
    私は車から降り、口で指示しながら妻に検査ラインを通らせる。妻は、初めての経験に緊張気味だったが、女性の検査官が横に付き、親切に教えながらだったので、私は横で見ているだけで済んだ。
    ちょうど、この検査場は検査ラインの横に広いスペースがあり、付き添い者は被検査車と一緒に歩いて移動することができるので良い。普通自動車の検査場である、西三河の検査場ではこうはいかない。
    また、受付では多くの人々がいたが、実車を持ち込んでの検査はあまり無いらしく、検査ラインは適度に空いていた。
この点も、西三河では後ろに並んだ業者を気にしながら「手際よくやらねば…」と言う、プレッシャーがあるが、ここでは気にしなくてよいのでプレッシャーは少ない。

   前の自動車の検査が終わると、表示板に緑で「前進」と出るので、白線にタイヤを合わせて前進
    ↓
   サイドスリップ(ただ、通り過ぎるだけ)
    ↓
   前輪を指定の位置で止める。(前輪と後輪の間隔は機械が自動的に測り調整してくれる一括測定方式。)
    ↓
   後は表示版の指示どおりにやっていく
   最初はスピードメーター、40kmになったらライトをパッシングする。
    ↓
   フットブレーキ(前後輪一度に検査するので、ブレーキを踏めばよい)
    ↓
   サイドブレーキ
    ↓
   光軸検査(乗車したまま、ハイビームで点灯する)
    ↓
   表示板のすべてに○が点いたら、前進。

   排気ガス検査(プローブをマフラーに差し込む)
   すべてOKならば、打刻して前進。


 (3)下回り検査
    油圧ジャッキの上に停車(位置は検査官が合図を出す。)
     ↓
    エンジンを切り、サイドブレーキを引く。
    運転者ごとジャッキで持ち上げる。
     ↓
    運転者がハンドルを左右に揺らして、ハンドルの遊びを検査
     ↓
    検査官がハンマーで叩いて検査
     ↓
    OKだと、ジャッキが下げられ、検査官が印を押してくれる。

 (3)車検証とシールの発行
    ラインを出たすぐの窓口で、書類を出すとその場で車検証とシールが発行される。
西三河のように、もう一度受付の建物に戻ることなく終了した。

4 費用 
 法定費用はどこでも同じ(重量税8,800円、自賠責保険22,540円)
 検査費用…1,400円
 テスター屋…3,500円
 用紙代…検査用60円+点検整備簿20円
 その他交換部品、洗車の洗剤・水道代は、かかった実費
  


5 まとめ
  普通自動車の検査場よりも空いていて、また親切であった。
  我々の直前には、ちょっと年上の女性が一人で来ていて、慣れた感じでラインを通っていた。決して、業者らしくなく、一般の主婦のような人だった。
  慣れてしまえば、妻もその人のようにやれるようになるのだろう。

                               

          
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