船釣り編  
            上半期(1月~6月)


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 半年ぶりの釣り
 福井県越前町 心友丸
釣果 ケンサキイカ13(最大胴長32cm)、ヤリイカ1、スルメイカ1
 前回釣りに行ったのは昨年の11月だから、実に半年ぶりの釣行であった。
 その半年間いろいろなことがあって、まあ主な原因は年老いた父のことなのだが、そのせいでヤリイカの好機を逃し、スルメイカに行けず、春先のコウイカにも行けなかった。
 後から見れば、結果的に何事もなく行くことができたのかもしれないが、常に不安要素が拭えないので、結局出かけるのを思いとどまるという結果になってしまった。

 また、4月からは昨年同様の再任用なのだが、昨年度以上に今年度は多忙で、週の半分しか仕事をしていないのに、残りの休日・非勤務日はその仕事の準備+サービス出勤でほぼ費やされてしまった。
 このままか・・・と思っていたのだが、少し仕事に余裕が出てきたのと、父の状態がとりあえずは安定しているので出かけようという気になった。この春退職した妻の後押しもあってであるが(^0^)

 まあ、再任用も「今年度+あと2年」希望すれば勤めることができるのだが、次年度以降をどうするのか真面目に考えてしまう。平均寿命は長くなったが、健康寿命はそうは長くはないので、「元気なうちに、やりたいことをしよう。」という気持ちが徐々に強くなっているのもあって(^^;)。

 さて、天気を確認すると、前日まで大雨で荒れ模様だった。その後回復はするが、太平洋側はよくないままで、一方の日本海側は穏やかな波で、お天気もよさそう。
 月も新月に向かっているので、行き慣れた「心友丸」に前日電話を入れた。
 すると、既に予約が10人だそうで、別の船を探そうかと言ったら、船長が「大丈夫なのでおいでよ。」と言ってくれたので、そのまま行くことにした。

 当日は16時集合と言われたので、12時過ぎに家を出た。途中から一般道を使って、いつものように15時50分くらいに厨の港に着いた。到着すると他の客は既に来ていて、私が最後だった。
昨年同様、月曜日に一緒になる人もいて久しぶりの挨拶をした。

 船は17時に出船というので、船長や他の人と話をしながら時間を待った。その間に、消防車と救急車が港にやってきて、「ドクターヘリが来るので、このままの場所を動かないでほしい。」と消防の女性スタッフから言われた。で、見ていると5分後くらいにヘリが到着し20分後くらいには飛んで行った。我々の場所からはちょっと遠くに着陸し、駐車車両の向こうで詳細はわからなかった。ただ言えることは、広い港の敷地がこの地域のヘリの降りる場所になっているらしい。
 
 日が西に傾き、結構気温も上がり、暑いと感じ始めた17時に出船した。今日の客は3グループ(10人)+私=計11人で、船長が釣り座を割り振ってくれた。私は右舷の一番前になった。
 船長から波を被るので、船室か後ろにいるように言われ後方で過ごしたが、それでも結構な波しぶきが飛んできた。先ほどまでの暑さもなくなって、慌ててカッパを着た。


 
 30分程北へ走り、水深36mの場所にアンカーが打たれた。
 水深が浅く流れもなく釣りやすい場所であった。しかし、明るいうちは反応がなく、以前にやって効果のあった鉛スッテの遠投、底付近でのしゃくりを何回かやったが生命反応はなかった。
 魚用のルアーで遊ぶ手もあったが、今回は久しぶりにきたので「イカに集中」しようと思ってやらなかった。

 19時に点灯され、期待が高まるが変化はなかった。遠くには同様の遊漁船が見える範囲でも10隻以上はいた。
 最初に釣り上げたのは真後ろの人で、底付近できたというので自分も底付近を狙う。しかし、無反応のまま時間は流れ、少し上げた30m付近でやっと反応があり、小型を1パイ釣り上げた。
 その後、あまりに軽い手ごたえで、???と思って上げてくると小さなヤリイカが釣れた。


 しかし、その後は反応がなくなり、オモリグ仕掛けに持ち替えて遠投してみる。釣り座の関係で前方に投げるのだが、押し戻されてきて思い通りにはいかなかった。
 それでも3投目くらいに穂先のちょっとした反応に合わせたら、結構な重量感!でもイカじゃない感じ・・・それほど暴れもしないので、???と思って巻き上げると50cm近いマゴチが見えてきた。しかし、タモを取ろうと横を向いているときにテンションが緩んでしまい、外れて逃げて行った(涙)
 まあ、今日はイカに集中だからと気を取り直す。すると、次はイカの反応。しかし、これはスルメかもと思ったら、予想通りスルメが釣れた。まあ、何でも釣れたらいいか(^o^)
 その後ケンサキイカが2ハイ連チャンで釣れたが、反応がなくなったのでメタルに戻して30m付近を探る。すると、ポツポツ当たりがあり、時には落としていったら糸がふけて釣れたとかで少しずつ数を重ねていった。

 でも、あたりがなく無反応な時間が結構あった。釣果を伸ばしている人は、こんな時にも着々と釣り上げていた。メタルとオモリグを交互にというより、メタルでスッテやエギのローテイションに工夫を凝らしたほうがよかったのかもしれないと反省した。

 終盤はメタルの仕掛けをスピニングタックルに付けて遠投してみた。即効果があるわけではなかったが、たま~に30m前後で釣れた。


 22時30分を過ぎ残りの時間もわずかになった頃、遠投して無反応だったメタル仕掛けを底付近でしゃくったら「根掛り?」と思うような手ごたえがあった。穂先で聞いてみるとイカの反応(^^)
 そこそこの手ごたえで上がってきたのは、今日一番の胴長32cmだった。
 
 それでほとんど終了で、後は無反応なまま23時頃に終了した。
 帰路も30分程かかって寄港し、港を出て間もなく日付が変わる時間だった。

 帰路は敦賀から一気に高速で帰ってきたが、家に着いたのは2時30分。冷凍庫にイカを入れて風呂に入り、寝たのは3時30分だった。

 久しぶりの釣行で気分はスッキリした。ただ、私の3倍も釣っている人がいたようで(見える範囲にはいなかった。)、あたりのない暇な時間をどう工夫するのかが今後の課題であると思った。


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移動しなかったら最悪の日に・・・
 福井県越前町 心友丸
釣果 ケンサキイカ21(最大胴長30cm)、スルメイカ2
  前回釣行に行ってから、次の新月のタイミングで出かけようと思っていた。
 しかし、相変わらず休日にまで入り込む仕事の準備と、また年老いた父の病院の付き添いや、なんだかなんで行けない状態だった。
 それなら無理しなくてもと思うぐらいケンサキイカの釣果は低下傾向で、なかなか厳しい日が多いように感じながら各船宿のHPを見ていた。

 でも、このままだったら次は7月まで行く機会はないのか・・・と思いつつ、でも諦めきれないので、日々波の状況を見ていたらこの日がいい感じで穏やかだったので前日の昼頃に予約した。
 しかし、夕方になったら父が体調不良を訴えてきて、対応しようにも日曜日はかかりつけの医院もやすみだし・・・最悪、せっかく予約したけどキャンセルか?と思いつつ、準備だけして翌日を迎えて医者に連れて行こうとすると、なんとか回復したようなので私は釣りに出かけることにした。

 

 いつものように12時頃に出発し、高速と一般道を使って15:30には港に着いた。途中滋賀~福井に入るころは雨が降っていたが、現地に着いたら薄日が射していた。他の客はまだ来ていなかったので、船長と話をしながら時間を過ごした。先週はいい感じだったが、昨日は厳しかったという話を聞いて、まあイカがだめならアジでも狙おうかと考えた。
 16:30頃には他の客も到着した。今日の客は3人グループ×2で、船長が割り振ってくれて、私は右舷の真ん中で釣ることになった。客は右舷に私を含めて3人、左舷に4人だった。
 片舷に最大5人くらいは大丈夫なので、真ん中とはいえゆったりと釣ることができた。難点を言えば、荷物の置き場に困ることか。
 イカメタル専門で狙うのは、私ともう一人だけで、他の人は胴付き+電動を主に、イカメタルも少々という人だった。

 17:00に出港し、30分ほど北へ走って前回と同じ辺りにアンカーが降ろされた。水深は34mということで、15号の鉛でほぼ真下に入っていった。
 明るいうちは望み薄だが、一応やってみる。しかし、生命反応は皆無だった。曇りで薄日が射すくらいなので、暑くなくていいのだが、やがて雨が降ってきそうな感じだった。


 船の真下では反応がないので、スッテ単体で遠投してみるがこれもダメだった。なんでもやってみようと、タイラバもどきを遠投して底付近を巻いてみるがそれもダメだった。

 19時頃に明かりが点き、期待は増すが空しく時間だけが過ぎていた。
 しばらくして、トビウオが何匹も水面を飛んでいたので、青物にでも狙われているのかと思った。案の定、結構大き目の魚が水面下に泳いでいた。青物の活性のいい日は、イカが厳しいのだが、その不安が的中してしまった感じだった。
 それから30~40分くらいした頃だったか、左隣(右舷の一番前)の人が、1パイ良型のケンサキイカを釣り上げた。その人はオモリグで遠投してやっていたので、とりあえずベイト竿仕掛けにオモリグを付けて25mくらいで誘ったら、やっと手ごたえが(^^)。でも、釣れてきたのはスルメだった。(^^;)

 追加をと思い、誘うとまた反応が・・・しかし軽いな~と思って巻いてみると、途中で急に重くなり、そしてふっと軽くなってしまった。どうやら魚に捕食されたようだった(涙)。
 どうにもならないまま、今日は最悪の日だな・・・と思っていると、船長から移動のアナウンスが。この少し前から雨がポツポツと降ってきて、カッパを着た。
 20分くらい厨の港近くに戻る方向へ移動した。
 再度アンカーを降ろして釣り始めたのは21時過ぎだった。この頃から雨が時折やや多めに降ってきて、終了まで小雨がずっと降っていた。
 残り2時間、今度は水深37mだった。なんとか好転すればいいが・・・と思っていると、左隣(右舷の一番前)の人がぽつりぽつりと釣り始めた。相変わらず、オモリグで遠投して誘いながら釣果を伸ばしていた。
 そこでベイトタックルのメタル仕掛けを諦め、慣れないスピニングタックルのオモリグ仕掛けに持ち替えた。エギまでのリーダーも新しく結び直した。
 遠投して、2~3回しゃくってカーブフォールで当たりを待つが、すぐには反応はない。でも、数回後にしゃくったら偶然乗って、小型が釣れた。なんとなく要領はわかったので、続けて投げて誘ってを繰り返す。すると、今度はいい感じの手ごたえ・・・でも重いだけで反応がないなと思ったら、小型のスレがかりだった(><)。

 でも、その後は少しずつコツがつかめてきて、仕掛けが絡むこともなくまずまずのサイズを追加した。でも、数回途中で重くなる例のパターン(途中で魚に食われる)に見舞われた。一度はイカの背中が食われて上がってきた。また、ゲソだけの時もあった(涙)。

 最初はリーダーを1m+αくらいとっていたが、流れもなく絡みやすいので、途中から70cmくらいに短くして釣った。リーダーの長さは釣果に大きく影響はなく、絡みにくい分だけよく釣れた気がした。
 遠投して2~3回しゃくってカーブフォールさせると着底するが、2度目にしゃくるともう底を切っていた。そこで、そのまま2~3回巻き上げステイすると乗ったり、また底まで落としなおしてから誘って待つと乗ったりした。
 なので、遠投後、真下に仕掛けが来ても、バーチカルのイカメタルのように誘ったり、落としなおしたりが有効なこともわかった。また、1パイ釣れるごとにエギを交換した。本来はカラーチェンジのセオリーがあるのだけれど、とりあえず似た色ではない色にチェンジしていたが、それも功を奏した感じだった。
 1時間20分くらいで16ハイくらい釣れたので、この時間は久しぶりに楽しい時間だった(^^)。
 
 終盤、水面にはおびただしい小魚が泳いでいて、よくみるとイカがそれを追い回していた。
 そこで、ベイト仕掛けに持ち替え、5mくらいで誘って止めたらイカが釣れた。その釣り方で更に2ハイ追加した。でも、すぐに潜ってしまったので、20m付近で誘ったら小型が釣れた。更に20mで誘ったら乗ったのだが、また魚に奪われてしまった(><)
 そんな中23時過ぎに終了して寄港した。

 途中の移動がなければ最悪の日になっていたが、船長の好判断でいい日になった。夜焚きのイカ釣りは、じっくり腰を据えてイカを寄せる釣りなのだが、こういうパターンも時には有効であるのだろう。
 
 イカの資源は年々少なくなっていくようで、少ないイカを更に釣ってしまうので・・・悪循環なのだろう。現に、かつては3桁釣りが当たり前だった麦イカ釣りも、ここ数年は聞かなくなってしまった。

 イカメタルファンとしては、なんとか楽しい釣りが維持できることを願いたい。


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