紀州釣り


1 紀州釣りとは
 ヌカをベースの団子に刺し餌を包んで、クロダイを堤防から釣る方法です。
 最近は、メジャーになったので、細かい説明は省略します。

2 160の団子の配合
 団子には、生ヌカ、押し麦、粗挽きサナギ、チヌパワー(マルキュウの集魚材)、オキアミ、砂を入れます。
 最近は、目分量と手の感覚で配合してますが、
 一応手順とおよその比率を

 生ヌカ5kg(約半日分)に押し麦(1kgの1/4)、粗挽きサナギ(約500g)、チヌパワー(250g)を入れる。
   (すべて乾燥したままで混ぜる。バッカンで混ぜるより、大きめの容器で混ぜるとやりやすい。)
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 乾燥した砂を混ぜる。量は4〜6Lくらい。(いつもペットボトルを半分に切った容器で測っているので、重さはよくわからない。)
 慣れてくると、かき混ぜる時の手の感覚(重い、軽い)でなんとなくわかります。
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 解凍したオキアミ1ブロック(上州屋で¥300)を入れ、よく混ぜる。
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 最後に水を少しずつ加える。1L〜1.5L。
 一気に加えないで、少し加えてパラパラとほぐす感じ。
 時々握ってみて、団子になる必要最小限の水にする。
  ※水の量が多いと、粘りが出て、割れない団子になってしまいます。

 以上までを、釣り前日にやってしまいます。
 理由は簡単、釣り場に着いて、すぐに釣りが始められるようにということです。
 あと、水分が均一になりやすい(釣り場で急いで水を入れて混ぜるとうまくいかない)のと、
 多少なりとも、水分加えて時間が経つと発酵していいような気がします。

  考察
 砂が多いと、沈みが早く、また割れやすい団子になります。
 逆に少ないと、ゆっくり沈み、割れにくくなります。
 釣り場の水深(満干の影響も考慮に入れる)、季節によるエサ取りの状況を予測して配合は微妙に変える必要があります。
 

3 タックル&仕掛け
 タックルにはお金をかけない主義なので、竿はセールで¥1980で買った投げ竿3.6m(穂先のみソリッドに交換)。投げ竿を使う理由は、ガイドの数が少なく、またガイドの穴が大きいので、トラブルが少ないためです。
 理想的には、インナーガイドの磯竿がいいのでしょう。
 リールは、糸よれが少ない、ダイワのリーガルシリーズの低級モデル(¥4,500くらい)です。

 道糸は2号OR3号。
 ウキは特にこだわりもなく、棒ウキは負荷0.5号〜0.8号自立です。(1本¥¥500〜¥1,000)
 玉ウキの場合は、3個¥100程度のセルウキのあしに極小サルカン付けて、遊動ウキにして使ってます。
       玉ウキとスイベル

 ハリスはLハードEXの1.2号です。時々銀鱗のナイロンハリス1.2号も使います。
 ハリは特にこだわりはなく、チヌバリ3号使っています。

 投げる時にシャクは使いません。練習不足で、上手に投げられないので、手で直接投げています。

  考察
 棒ウキは、必ず自立ウキです。自立でないウキの場合は、ウキの一番下に糸オモリを巻いて、ボンドで固定して自立ウキに改造しています。
 自立ウキでないと、オモリを仕掛けの途中に入れなければなりませんが、そうすると、水深がある場合、波に浮き沈みするウキに引っ張られたオモリの上下動が、ウキに影響を与えてしまい、微妙なアタリが取りにくいからです。

                                   糸オモリを巻き、上からボンドで固めて黒色で塗装。

喫水線が色づけしてないウキの場合は、自分で色づけしてます。(写真の赤の部分)

4 他人より少しでも多く釣るために
 ・紀州釣りは、じっくりと腰を据えて自分の前にポイントを作って釣る釣りです。
  しかし、釣れるポイントは釣り場によって決まっています。
  当たり前ですが、早起きして釣れるポイントに陣取るのが何よりの釣果UPの方法です。
  釣れない場所で釣るのは非常に難しいです。逆に、クロダイはいれば必ず釣れます。

 ・ハリスは浮いているよりも、玉ウキを使って底をはわせた方が大きいクロダイの確立が高くなります。
  しかし、一方でハリスをはわせると、ウキにアタリが出にくく、エサだけ取られてしまいます。
  刺し餌に工夫をしてみましょう。
  または、ウキなしでイカダ釣りのようにしてみるのも手です。ただ、私はウキ釣りが好きなのでウキなしにはし   ませんが…
  
 ・団子に刺し餌と同じものを、混ぜて投入する。
  エサ取りが多ければ、拡散したオキアミ等にエサ取りが集中して底までは来ませんし、クロダイも違和感なく刺 し餌を食うような 気がします。
  ただし、エサ取りが非常に多い場所では逆効果になることもあります。

 ・最近の知多半島では、魚の数が減ってしまって、「一度寄せたら入れ食い」なんてことは遠い昔のことになって しまいましたが、釣れる時に手返しよく、団子を打ち込みましょう。
  
 ・釣れる時間帯は、そう長くはありません。しかも、団子がなくなりかけた頃に釣れ始めることがよくあります。
  釣れない時間は、団子を打ち込む回数を減らして、チャンスを待ちましょう。
  釣れる時間帯の目安は、上げ7分ですが、一番わかりやすいのは、周囲の人が釣れ始めた時です。
  一人が釣ると、周りも連続して釣れることが多いです。

             
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