屋久島紀行 No.3
3 ヤクスギランド散策(05/7/31)
屋久島に来て、3日目。
昨日の縄文杉登山の疲れで私も妻も体が動かない。やはり40代も半ばになると無理はできないと実感する。一方中学生の息子は元気そのもので、それ程疲れた様子もないようである。
昨夜の豪雨と停電の余韻からか、まだ頭がはっきりとしない中、車で行けるヤクスギランド散策+紀元杉見学に出かけた。
ヤクスギランド
ヤクスギランドは、安房から車で約40分。レンタカーで出かけた。
レンタカーはダイハツの軽自動車ミラで、狭い山道を運転するには良いのだが、エアコンかけて3人乗りでの坂道はちょっとキツイものがあった。
ダイハツ ミラ (登録05年6月 走行4,000km程の新しい車)
特に、屋久島は海抜0mの海岸沿いの町から、一気に数百mの山に入って行くから、余計にそれが感じられる。
また、こういう地形なので、山道になると急に曇ってきて、雨が降ってくるのもこの島の特徴でもある。
今日も、朝は雲一つ無い快晴(昨日さんざん降ったから)だったのに、朝食を済ませ、準備をするころから曇り始め、ヤクスギランドに到着した頃にはポツポツと雨が落ちてきた。
昨日降りすぎたせいか、朝は快晴
ヤクスギランド入り口
ヤクスギランドは、森林整備協力金として大人一人300円を払って入場する。そのおかげか、案内板や散策路も整備され、コースも30分〜150分と様々あって、体力やスケジュールに応じて楽しめるようになっている。
今日も元気な息子は、一番奥の杉まで行くべく150分コースを選択し、我々親二人もそれに付いていく。
昨日の疲れで足が動かないが、道が整備されていることと、距離が短いことが助けとなってなんとか前へ進んでいく。しかし、雨は相変わらずポツポツと落ちてきて、傘をさしながら歩く。
80分コースから150分コースへ入る辺りで、今日もまた雷鳴が響き始めて、結局一番奥の蛇紋杉まで行くのを断念し、80分コース+αの道のりに変更した。
以下、ここで出会った名のある杉たち
千年杉
三根杉
母子杉
天柱杉
仏陀杉
双子杉
くぐり杉
紀元杉
ヤクスギランドから車で20分〜30分行くと紀元杉に会える。
紀元杉は林道沿いにあり、数台が駐車できるように道幅が広くなったところがある、いわば車横付けスポットである。
我々が着いた時は、それほど人は多くなかったが、一旦車で淀川登山口まで行った帰りには、観光バス2台が停まり、更にもう一台が後に続いていて、渋滞していた。

紀元杉から更に車で奥へ行くと、淀川登山口の駐車場があり、そこへの途中に川上杉がある。
川上杉、林道沿いにあり、これも車横付けスポット
川上杉を見学する頃から、雨脚が激しくなり、豪雨となったので、帰路を急ぐことにする。
車なので、豪雨も何て事はないが、所々にある「落石注意」の看板と、実際に道路の所々に落ちている大小の岩を見ると、激しくなる雨脚とともに不安が増してくる。
何とか無事に安房まで帰り、今日から3泊を過ごす宮之浦へ移動した。
下山途中に出会った、シカやサルたち
屋久サルは日本サルの仲間だが、ちょっと小さめ。大人しく、人に危害は加えない。
ヤクスギランド・紀元杉は手軽に屋久杉を楽しむのに最適な場所である。
ただ、「ヤクスギランド」と言う名前が、いかにもテーマパークのようなネーミングでちょっと違和感がある。
有名な屋久杉の名前が「縄文杉」「紀元杉」等々日本的な名前なので、漢字で名前を付けた方がいいのでは…
宮之浦に着いた夕方からまた雨が降ってきた。一時は豪雨となり、数メートルも見えない程のひどさ。
我々は宿の部屋の中だから平気だったが、「ひょっとしたら今日も停電?」という不安の怯えていたが、結局停電はせずに済んだ。
九州南部は大雨洪水警報が出ていて、鹿児島ではJRが不通になったというニュースをやっていた。
屋久島は雨はひどかったものの大したこともなく一日が終わった。
今日から3泊。宮之浦で宿泊した、「ペンションシーフォレスト」
2004年3月にオープンしたばかりの新しいペンション。