屋久島紀行 No.4
4 白谷雲水峡散策(05/8/1午前)
屋久島4日目。今日から8月にもなった。
屋久島滞在中に、どうしても行きたいのはあと二箇所「白谷雲水峡」と田舎浜の「ウミガメ館」である。そのうち「ウミガメ館」は火曜休みであることが判り、明日8/2は休館日なので、午前「白谷雲水峡」、午後「ウミガメ館」へ行くことにする。
白谷雲水峡
白谷雲水峡も昨日のヤクスギランドと同様に整備された散策路があり、森林環境整備協力金300円を払って入場する。
ここは、屋久杉以外に宮崎駿監督の映画「もののけ姫」のモデルになった森があることでも有名である。
入り口の駐車場までは、泊まっている宮之浦のペンションから車で約30分。
駐車場
途中また、シカに会った。
8:30に駐車場に到着した。出発前には車が停められるか心配したが、駐車場はガラガラだった。平日(月曜日)でもあるし、人は来ないのかとも思ったが、帰りには途中の道沿いにも車が溢れていたので、どうもここは早朝から来る人は少ないようだ。
案内板
川沿いの涼しげな道を歩く
途中見つけた不思議なカタツムリ
川で見つけたカニ
今日の天候は珍しく晴れ。午後からまた雨かも?という思いから3時間の原生林コースを選択しながらも、早歩きでどんどん進んで行った。
川沿いの涼しげな道を行くが、すぐに汗が噴き出してくる。首に掛けたタオルもすぐにびしょ濡れになるが、湿度が高いせいか、晴れなのに全く乾かない。
ここでも名前の付いた杉に出会った
二代杉
二代大杉
三本足杉
びびんこ杉の名前の由来とびびんこ杉
平成11年に一般公募で名付けられたことが説明されている。「びびんこ」とは鹿児島方言で「肩車」を意味し、切り株の上に発芽し、根を下ろした二代杉なのでこのように名付けたらしい。
三本槍杉
奉行杉
二代くぐり杉
くぐり杉
七本杉
七本杉からしばらく行くと、「もののけ姫の森」と名付けられた場所にたどり着く。誰もがここで一休みし、記念写真を撮っていたが、このような風景はここに限らず、あちこちに見られる。いわば、屋久島の森全体が”もののけの森”のようなものである。
もののけ姫の森
シカも角が生えていると、まるで「しし神様」だ。
もののけ姫の森よりも更に行くと、辻峠から太鼓岩へと続く道があるが、午後の日程もあるので、そこで折り返して下山することにする。
帰路は、途中からは往路とは違う「楠川歩道」を歩く。
森の中を歩いているので空は見えないが、天候はせいぜい曇りで、時折日の射す天候だ。
この楠川歩道は、300年前の江戸時代に、屋久杉の加工品を運ぶのに作られた道だということで、往時を偲びながらも歩くことができた。
楠川歩道の説明看板
楠川歩道はこんな道
最後に入り口近くに、弥生杉への道があり、そこへ入る。本来この道は、1時間でぐるっと回ってくるコースなのだが、途中で土砂崩れがあり、弥生杉まで行って、そのまま引き返すコースになっていた。
今日のメインであった3時間コースも終了に近づき、ほっと気が緩みながら弥生杉コースへ入ったので、結構苦しい思いをしながら登った。
案外急な坂道が続き、いったいあとどれくらい?と思う頃にゴールである弥生杉が突然見えてきた。
弥生杉
崩れた登山道
弥生杉への道を折り返して下っていくと、もとの道にもどり、間もなく入り口の管理棟にたどりついた。
朝よりも、ずっと車も人も増えていた。
我々は登山装備で来たのだが、他の人々の中にはサンダルやスカートの女性もいて(そういう人は入り口をちょっと散歩するだけなのだろうが…)、気軽な観光地という面もあるのだと判った。
13時頃に車で下山した。一度宿へ戻り、着替えてから午後はウミガメ館へ出かけた。
宮之浦の町の遠景 珍しく天気の良い日だった。